その腰痛、ホンマに椎間板ヘルニアが原因?
2017-01-28 腰痛
腰痛の犯人にされた「椎間板ヘルニア」くん
医者 「お前がやったんだよな」
椎間板「いえ、僕はやってません」
白い壁で囲まれた、診察室という取調室で椎間板ヘルニアくんは腰痛の犯人とされていた。
腰痛の証拠
医者 「お前が痛みやしびれを引き起こしてる証拠があるんだよ」
医者は勢い良くレントゲン写真を書類の中から取り出し、蛍光灯のついたディスプレイに叩きつけた
医者 「ここにお前がはっきり写ってるんだよ」「腰の4番目と5番目の骨の間だよ」
椎間板「違いますよ、それ、たまたま写っただけですよ、僕は無実です」
腰痛弁護士登場
透明なアクリル板を挟んで、小太りで眼が細い男が座っている。通天閣のビリケンさんのような男だ。
彼の名は、「やわら」。世間では腰痛弁護士と言われている。
椎間板「先生、本当に僕はやってないんです」「腰痛やしびれの犯人は、僕じゃありません」
やわら「落ち着いてください、椎間板ヘルニアさん」「私はあなたの味方です」
椎間板「えっ、先生は僕が腰痛の犯人じゃないと信じてくれるんですか!?」
今まで誰も信じてくれなかった自分のことを信じてくれる人がいて、椎間板は驚いた
やわら「まずは、椎間板さんの話をじっくり聞かせて下さい」
椎間板ヘルニア、無罪
傍聴席には30人ほどの人が座っている。被告人席で椎間板くんは、緊張と不安で下を向いている。
そして、診断という名の裁判が始まった
医師 「裁判長、証拠写真としてレントゲン写真を提出します」
椎間板「だから、それはたまたま写っただけで、僕は犯人じゃありません」
医師 「レントゲンに写ってるんだから、お前が犯人だ」
やわら「ちょっと待ってください。SLRテストは行いましたか?」
医師 「な、なんでSLRテストなんかしなきゃならんのだ」
やわら「だって、ヘルニアくんが腰痛の犯人なら、SLRテストで腰の痛みや足のしびれがひどくなるはず」
椎間板「SLRテストってなんですか?僕、そんな検査受けてませんよ」
※SLRテスト…下肢伸展テスト。
①上向きに寝る
②膝を伸ばしたまま足を上げていく
③70°未満の角度で腰痛やしびれが誘発された場合は陽性と判定する。
陽性と判定された場合は腰の4番5番、または5番仙骨の椎間板ヘルニアが強く疑われる。
やわら「ここで寝るわけにはいかないから、前屈してみてください」
「前屈して痛みやしびれが強く出たら陽性です」
椎間板「先生、太ももの後ろが突っ張るだけで、痛みやしびれは出ません」
医師 「うう…」
そして、判決の時がきた
裁判長「被告人、椎間板ヘルニアを無罪とする」
まとめ
病院で腰痛は椎間板ヘルニアと言われた方も多いと思います。もちろん、本当に椎間板ヘルニアが腰痛の原因である場合もあります。
でも、もし椎間板ヘルニアの診断をされ、椎間板ヘルニアの治療を3ヶ月続けても症状が改善されない場合、その腰痛やしびれの原因は椎間板ヘルニアではないのではないでしょうか…。
あなたの椎間板も冤罪かも知れません。私は「通院」という服役から一人でも多くの人を救いたいと思います。