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慢性腰痛でレントゲン検査は必要ありません!

2017-01-23  腰痛

腰痛の多くはレントゲン検査の必要なし

腰痛で整形外科に行くと、決まってレントゲン写真を撮りますよね。実は、腰痛の多くはレントゲン検査で原因を特定することはできません。腰痛の初診時にレントゲン検査をおこなうのは日本の病院くらいです。外国では腰痛でレントゲン検査はほとんど行いません。

日本でも『日本整形外科学会』と『日本腰痛学会』 はが長引く腰痛の原因は心理的なストレスが関与していることが多く、レントゲン検査では原因が特定できない腰痛が大半を占めると認めており、むやみに腰痛のレントゲン検査は行わないように腰痛の診療ガイドラインにまとめられています。(腰痛診療ガイドライン 2012年版)

 レントゲン検査でよく言われる『変形性腰椎症』は、腰の骨が変形してトゲが生えている状態のことをいいます。でもこれは、顔のシワやシミと同じで老化現象によって起こる変化なので腰痛とは関係有りません。また、『椎間板ヘルニア』と診断されるということも多々ありますが、腰痛を訴えていない人の6割の方で椎間板ヘルニアが認められているという事実から、必ずしもヘルニアが腰痛の原因というわけではありません。
このような事実から、腰痛のレントゲン検査では原因が特定できない理由がわかります。

ただし、以下の場合にはレントゲン検査が必要です。
①高齢者の急性腰痛
②腰痛がどんどん悪化

高齢者で急に腰痛が悪化した場合には骨が潰れてしまう『腰椎圧迫骨折』が考えられます。また、腰痛がどんどん悪化している場合には『癌の骨転移』も考えられるために必ずレントゲン検査をすることをオススメします。

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